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 漢字リングストーリー
   

なぜこのリングを作ることになったのか・・・。
今から10年ほど前 私は宝飾職人として修行中。そんなある日、師事する親方の知人に、いわゆる“その筋の方”がいらして、漢字デザインのリングを作ってくれないか、との依頼されました。
その字とは、「自力」。
ご自身の意識の持ちように悩まれている・・・。と伺ったことがあります。甘い自分を叱咤する、自分の力で這い上がる、そんな意味を込められたのかも知れません。左手の薬指、小指は無くされており、中指に合わせてお作りしました。完成し、非常に喜んで頂けましたが、その後は消息がわからなくなり、親方共々案じておりました。
そして3年後、突然その方から親方に電話があり、九州の田舎に帰りまっとうな職に就いて頑張っておられるとのこと。また、今でも「自力リング」を愛用して下さっているとも聞き、大変嬉しかったのを憶えています。この方の人生に、リングが少なからず影響を与えることができたのではないか?と僭越ながら思わずにいられません。
以後 、少しずつ漢字リングを作り続け、ようやくまとまった数ができました。そこで皆様にも何か思いを込めたり、あるいは何かのきっかけになるもの・・・。単なる装身具にとどまらない特別なモノとしてご愛用いただけたらと、HPを立ち上げました。

 漢字について 〜漢字の由来〜
 
約3500年前、甲羅や骨に書かれていた甲骨文字が起源で、その後中国の中央部にある河南省を中心とした地域に住んでいた漢民族が使っていたことばが漢字と呼ばれるようになりました。 応神天皇の時代に朝鮮半島の百済という国の和邇(わに)吉師(日本書紀では「王仁」)が論語十巻、千字文一巻、あわせて十一巻を日本に伝えたという話が載っています。この記述をもとに、朝鮮から王仁博士が千文字を伝えたといわれる「西暦300年頃」を最初とする説が有力です。

ちなみにワープロで使われている明朝体は、その呼び名の通り、明の時代に考案された文字です。
 



漢字リングが出来るまで

ジュエリーやSVアクセサリーが出来るまでにたくさんの行程があります。ご存じですか?
ここでは「極」を例にとって製作工程をご紹介いたします。




デザイン
まず、一番にどんなデザインのものを作るのか決定するため、デザイナーと打ち合わせをしてデザインをします。



原型作り

デザインが決定したら、量産するための原型を作ります。作り方は2通りあり、ワックスでキャストと、シルバー地金で直接作ってゆく方法です。
作例はワックスを使った製作法です。デザインをもとに立体的に構想していきます。

実際の大きさより、少し大きめに作ります。





 キャスティング(鋳造)
原型ができあがったら、量産するためにゴム型を作成します。出来上がったゴム型にキャスト用の融点の低いワックスを流し込み、作りたい本数分のワックスを抜いてキャスティングに掛かります。
 キャスティングには、圧迫鋳造と遠心鋳造があり素材によってどちらかの方法を選びます。キャスティングの方法は、筒状の中にワックスをツリーの様に立てて、その中に特殊な石膏を流し込みます。石膏が固まったら、それを電気炉で高温にしてワックスを完全に燃焼します。高温になった筒を、遠心器に掛けシルバーの地金をワックスが溶けて空洞になった部分に流し込みます。
地金を流し込んだ筒を急冷して石膏をすべて落とし、ワックスの形通りに流れた地金を取り出し硫酸できれいにして出来上がりとなります。


 成形・仕上げ
キャスティングしたシルバーをヤスリで湯口を削り、バファーという機械で研磨剤を使い仕上げてゆきます。



最終仕上げ
一番細かい研磨剤を使い、ピカピカの状態にしたら特殊な薬品を用い強制的に黒く変色させて作品にメリハリを付けて完成となります。
完成です。

ここまで簡単に作例を述べてきましたが、本当の工程では手間も時間も掛かり、より熟練した技術を要します。
新宿神楽坂のショップには製作環境を完備してあり、実際にそこで製作を行っています。

もし興味をお持ちでしたら是非一度、ショップに立ち寄ってみてください。実際の製作工程をお見せ出来るかもしれませんよ。